都会の喫煙サラリーマンはつらい

自分は喫煙者。20歳から始め、途中1年ほど禁煙したのみで、20年以上吸い続けている。一昨年から紙たばこから電子タバコに切り替えたものの、止めるつもりはまだ無い。

自分の勤務先は東京八重洲にあり、テナントとして入居しているが、そのビルの喫煙所がコロナ対策を理由に数年前から閉鎖されてしまい復活の気配はない。仕方なく、公共の喫煙所に向かうのだが、同じような境遇の方が溢れていて常に激混み。東京駅の八重洲地下にある複数の喫煙所は人数制限があるため、いつも行列ができている状態で、朝・お昼休みにはさらに激増し10分以上待つこともザラ。

というような境遇に置かれた東京の時間が無い喫煙サラリーマンは、細い裏路地に入ってコッソリ吸うのだが、それを見かけた見知らぬ同類がどこからともなく集まってきて、喫煙所さながらの状態となる。まさに赤信号皆で渡れば怖くない、である。近隣ビル所有者のものと思われる喫煙禁止の張り紙も空しく、この路上は吸っても良いというような雰囲気が醸成され、喫煙エリアとして状態化している。

これらは、今や都会のどこでも見られる状況だろう。田舎であれば比較的自由に喫煙できるだろうが、そういう意味で都会の喫煙サラリーマンには、つらい状況になっている。

喫煙者の立場で思いを述べると、この路上喫煙者は、決して何も気にせずに堂々と吸っている訳ではなく、ただ、ちゃんとした喫煙所が無い、でも吸わなければもたない、という状況のもと、やむを得ず形見の狭い思いを抱きつつ、許されそうな場所で吸っている人が大半ではないだろうか。一部の常識が無い喫煙者が、そこにポイ捨てしていて路上が汚れていることは、大きな問題だろうと思う。

今だにタバコを吸っている人は、その昔タバコはかっこ良いという風潮のもと、モテたくて吸い始めたものの、世論が変わったにも関わらず止めることが出来ない心の弱い人達なのだろう。反対に最初からタバコを吸わない或いは止めた人たちは、心の強い人達なのだろうと思う。

そんな心の弱者に喫煙所を減らして締め出す、というのは悪手であって路上に溢れるだけ。なので、各民間のビルで喫煙所を無くしている状況を鑑みて、逆に公共の喫煙所をもっと増やすのはどうだろう。路上喫煙が減るし、ポイ捨てが減り灰皿で回収できる。世間全体がハッピーになるのではと思います。

それか、誰か事業で有料喫煙所でも開設してくれないかな。自分はすぐ登録するし、少なくても都会では儲かるように思うのだが。